時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中山前国交相への批判の冷酷

 中山前国境相が、政界から引退することを表明したことを受けて、ブログでは、中山氏を惜しむ声と罵倒する声とが入り乱れているようです。私は、中山氏の発言には、今後、改革を要する極めて重要な政治課題が含まれて故に、残念に思うのですが、批判する側は、この政治的な重要性には目もくれようともれず、中山氏を冷酷な言葉で罵っているのです。

 中山氏の発言に対し、誹謗中傷として批判した方々とは思えないほどの攻撃性と冷酷さは、どこに由来しているのでしょうか。日教組の活動には何ら問題がないと考えるからなのでしょうか。成田闘争は、正義の闘いであって、用地買収は適正であると信じているからなのでしょうか。それとも、一般用語である単一民族という言葉は法律で禁じられている思っているからなのでしょうか。もし、中山氏を非難するならば、中山氏の人格を残酷な言葉で侮辱するよりも、これらの問題について、きちんと弁明すべきと思うのです。政治議論を人格攻撃にすり替えるのは、卑怯というものです。

 これでは、”吊るし上げ”であり、言論の自由を言葉の暴力で封じているようにも見えます。まずは、中山氏、ならびに、国民に対して、日教組の活動の越権性、成田闘争の是非、単一民族の意味などについて、自らの見解を表明されるべきではないか、と思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申しあげます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>