時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

東宮家の運動会報道を憂う

 先日、学習院の初等科の運動会の様子が放送されておりました。徒競走で、内親王が一位をとったとの内容でしたが、果たしてこの報道、日本の社会に良い影響を与えたのでしょうか。

 徳という観点から見ますと、皇族が一位であることを殊更に強調して誇るということは、決して望ましいことではありません。陰徳という言葉がりますように、たとえ良いことであっても、見せびらかさないことが美徳とされるのです。しかも、メディアを通しての宣伝まがいの”よいしょ”は、北朝鮮のスタイルさえ想起させます。見え透いた”よいしょ”をすればするほど、国民の心が離れていくということに思い至らないとしますと、この報道を行った側に、どこかメンタリティーのずれがあるるように思えてならないのです。

 同日には、障害者のスポーツ大会が開催されており、体育の日の主役は、弱き立場の方々に譲るべきであったのでしょう。思いやりや慈悲の心をあらわしてこそ、国民は、皇族を尊敬するのではないか、と思うのです。

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