時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党は法案人質作戦から脱却すべき

 衆議院の解散が先送りされる見通しを受けて、民主党は、インド洋での給油活動を延長する法案に対して、早期成立路線からの転換を検討していると報じられています(日経新聞朝刊)。こうした民主党の手法は、一種の人質作戦ではないか、と思うのです。

 人質という行為が犯罪として非難されるのは、その背景に、人の命や何か大切な物の運命を自らの手に握ることによって、相手方に自分の言い分を通させようという心理が働いてるからです。もちろん、国会での民主党の行為は、一般的な人質事件とは違いますが、相手の弱みに付け込んで”脅し”ているという点において、共通しているのです。人間とは、こうした行為を不快に感じるものであり、特に、国政の重大事を人質に取るような行為は、党利党略に固執した利己主義と受け止めざるを得ません。

 民主党が政策転換すべきは、この人質作戦からの脱却であり、政策論争をもって、正々堂々と法案への態度を決するべきと思うのです。

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