時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

地域振興券の失敗から学ぶべき

 バブル崩壊後の景気低迷期にあって、地域振興券という「ばらまき政策」が行われ、この手法が失敗に終わったことは、多方面の経済分析機から既に明らかとなっています。ところが、この失敗策を、政府は、今日、再び繰り返そうとしているようなのです。

 地域振興券が、何故経済効果が生じなかったかと申しますと、それは、せいぜいでカンフル効果しかないから、とうことに尽きます。2兆円を投じたとしても、産業を育てるわけでも、経済や企業の仕組みを合理化するわけでも、技術革新に貢献するわけでもないからです。不況期にあって、それを脱するには、一過性のカンフル剤ではなく、市場の変化に対応するための体質改善と、突破口となるべきブレーク・スルーを作り上げなくてはならないのです。

 給付金政策の名称は、これから検討するということですが、政策の内容が同じ出れば、名前を変えたところで誤魔化しにしか過ぎません。しかも、財政は、悪化の一途を辿ってもいます。政府から給付金やクーポンを渡されたとしましても、国民は、何か、侮られているような気持ちを抱くことになるのではないでしょうか。

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