時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

公明党にも人質にされたインド洋給油延長法案

 民主党が、インド洋給油延長法案を人質にしていることは、以前の記事で述べたのですが、もう一つ、この法案を人質にしている政党がありました。それは、公明党です。

 公明党は、野党ではなく連立与党の対場にあって、自民党に対し、法案を人質に取って脅していると言えます。国会における衆参の”ねじれ現象”のため、もし、参議院で本法案が否決されるとしますと、与党は、衆議院で、三分の二の多数で可決しなくてはなりません。この状況にあって、公明党は、法案への賛成を条件に、給付政策や早期解散など、様々な要求を付きつけようとしているのです。

 野党からも、与党からも人質に取られているインド洋給油延長法案は、まことに哀れです。政治は、脅迫をもってではなく、政党の党利党略のためにでもなく、ましてや、特定の宗教団体のためにでもなく、国家と国民のためにこそ行うべきです。民主党と同様に、公明党もまた、脅迫や人質戦略から脱却すべきと思うのです。

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