時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

自民党は公明党と離れて保守政党に回帰を

 今回の衆議院選挙では、自民党支持者のおよそ三分の一が民主党に投票したそうです。このことは、従来の保守層の支持が自民党から大量に離れたことが、民主党の大勝を招いたことをも示しています。この結果を冷静に分析すれば、自民党が、今後とも国民政党であるためには、公明党と離れるべきなのではないかと思うのです。

 保守層の自民党からの離反の最大の原因は、政策志向が民主党に近く、かつ、宗派政党である公明党と連立を組んだことで、保守色が打ち消されてしまったことにあると思われるのです。自民党に投票したとしても、政治レベルではおよそ保守とは言えない法案や政策が続くのですから、これでは支持者も失望してしまいます。オール左派になっては自民党の存在意義はなく、国民にとりましても、政策の選択肢がないことを意味してしまいます。

 今回の選挙の敗北で、創価学会票が当てにならないことも明らかとなったのですから、自民党は、国民に政権選択の機会を提供するために、本来の保守政党に回帰すべきなのではないでしょうか。国民の信頼を取り戻すべく、この決断ができれば、自民党再生の道は開かれるのではないかと思うのです。

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