時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「○○万人○○計画」は社会主義的

 近年に至り、政界では、しきりに「○○万人○○計画」と呼ばれる政策が掲げるようになりました。例えば、「50万人留学生計画」や「1000万人移民計画」などです。ところが、よくよく考えてみますと、これらの政策は、社会主義共産主義国で見られた政策に似通っているように思えるのです。

 そもそも、こうした政策の根底には、政府が、計画的に国民を移動させたり、移住させることができるとする傲慢な発想があります。かつて、ソ連邦は、少数民族の人々を強制的にシベリアや中央アジアに移住させましたし、現在でも、中国政府は、少数民族の移住政策のみならず、チベットなどに対しては、積極的に漢民族の移住を進めています。もちろん、その背景には、人口構成を変えることによる政治的な支配の意図が隠れているのですが、社会主義政府の手法とは、政府が、数値目標を設定した計画を作成し、それを、強引に実行するところに特徴があります。

 日本国は、社会主義国ではありませんが、移民に関する最近の政策には、社会主義的な”計画”のニュアンスがあり、日本国の政治家による自発的な”案”なのかも疑わしく思われます。もし、日本国の政治家が、国民の意向を無視して、上から一方的に政策を押し付けるとしますと、それは、いつの間にか日本国が、社会主義共産主義に、一歩近づいたことになるのではないでしょうか。

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