時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中川財務相の辞任は行き過ぎ?

 G7財務相中央銀行総裁会議における記者会見において、醜態を晒したことを理由として、中川大臣は、辞表を提出されたと伝えられています。ブログ記事もこの話題一色ですが、ふと、冷静になって考えてみますと、閣僚の辞任理由としては、考えもののように思えるのです。

 ブログの論調を見ますと、非難の声の方が多いいように伺えるのですが、もし、中川大臣が、風邪をひき、時差ボケに苦しんだ結果、一時的に体調を著しく損なったのならば、これを理由に辞任を求めるのは酷なように思うのです。何故ならば、病気や体の不調は、本人の責任と言うよりは、誰にでも起こりうる致し方がないものであるからです(本当に酩酊であったならば、問題ですが…)。もちろん、会見を中止する、あるいは、欠席するという方法もあったのでしょうが、国民に対する責任を果たすために、無理をして会談に臨んだとしましたら、むしろ、大臣としての強い責任感が裏目に出てしまった結果とも言えます。

 体調管理を万全にしなかった責任は問うべきでしょうが、体調不良や病気が原因となって起きてしまった出来事については、閣僚の辞任理由とするのは行き過ぎなように思うのです。

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