時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

正義の味方の登場を恐れる中国?

 ウルトラマンと言えば、悪役の怪獣をばったばったと倒す正義の味方として描かれています。中国のウルトラマン非難は、子供達が中国製のアニメを見ないとか、暴力を使う、ということが問題として取り上げられているようですが、もう一つ、中国政府は、正義の味方が現れたら困るからなのではないか、と思うのです。

 何故ならば、現在、中国政府には腐敗がはびこり、国内に社会正義が実現されているとは到底言えない状況にあるからです。怪獣よりも恐ろしいのはこの権力を濫用する政府や官僚であり、国民は、常に共産党を恐れていなければならないのです。もし、中国の子供達の心の中に、正義の味方への憧憬が育つとしますと、それは、将来において社会悪を糺そうとする方向に動くかもしれません。利権を独占している側にとりましては、それは脅威として映ることになりましょう。

 本当は、中国にこそ、正義の味方が登場すべきなのかもしれません。

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