ピースボート―自分のできないことを他人に強いてはならない

　ソマリア沖への海上自衛隊の派遣に反対してきたピースボートが、海自の護衛艦に守られていたことが発覚し、その見境ない言行不一致ぶりが非難されているようです。この事件からピースボートが学ぶべき教訓とは、自分のできないことを他人に強いてはならないということなのではないでしょうか。

　平和主義者のピースボートは、常々、戦争反対の立場から、事あるごとに日本国の防衛力の強化に反対してきました。おそらく、日本国が非武装の状態にあることが、究極の理想であったのかもしれません。しかしながら、ピースボートは、ソマリア沖で海自の護衛を受けることで、安全を守るためには武力が必要であることを、図らずも認めることになりました。つまり、これまでピースボートは、自らもできないような無理な要求を、日本国に突きつけていたことになるのです。

　ピースボートは、平和を訴えるために世界各地を訪問しているようですが、世界の現状を知ることによって、自らの主張が現実離れしていたことに気付くことになれば、それなりの意味があったのかもしれません。武力あってこそ守られている平和も、命もあるのですから。

　よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>