時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ピースボートは無防備を体験すべきだった

 ソマリア沖への自衛隊派遣に反対していたピースボートが、その主張とは裏腹に、海上自衛隊護衛艦の護衛を受けていたことが非難されているようです。ピースボートは、自らの主張を検証するためにも、無防備でソマリア沖を航行すべきではなかったのかと思うのです。

 徹底した平和主義の立場に立つピースボートは、日頃から、紛争は話し合いで解決すべきと主張してきました。この言葉通りに行動するならば、海賊に対して本当に話し合いという手段が有効なのかどうか、試してみるべきであったと言えましょう。相手が略奪を狙っている場合、説得と言う方法が如何に空しいものであるのか、身をもって知ることができたかもしれません。また、相手が武装しているにも拘わらず、自らが無防備であることが如何に危険であるのかも、体験することができたはずです。

 海賊が出没する海域を、無防備で航行することが危険であることを自ら経験したならば、ピースボートは、国際社会にあっても自国のみが無防備な状況にあることが危険なことに気付くはずです。あるいは、本当は、理解していながら、平和主義者のポーズを取ろうとしていただけなのかもしれませんが・・・。

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