時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

核密約の有無を聞きたかったのは誰?

 本日、60年の日米安保改正時において結ばれたとされる核密約を、外務官僚が管理しているとの一部報道について、河村官房長官が記者会見で否定したと報じられています。ところで、この核密約、何故、この時期に話題に上ることになったのでしょうか。

 どのマスメディアが、核密約について報じたのかは分かりませんが、この報道には、何か、唐突な感じをぬぐい去れません。もしかしますと、日本国に核兵器が持ち込まれているか、否か、を確かめたい勢力が、マスメディアを通して日本国政府に探りを入れたのかもしれません。中国の軍拡や北朝鮮の核実験などにより、東アジアがパワー・バランスが変化してきている現状を考えますと、日本国の防衛レベルを知りたい勢力があっても不思議ではありません。

 もちろんこれは憶測に過ぎませんが、時機が時期だけに、政府もまた、こうした発言には十分な注意を払う必要があるのではないかと思うのです。ひとつ対応を間違えますと、取り返しのつかない事態を招くかもしれないのですから。

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