北朝鮮―テロ支援国家解除が仇に
昨年10月に北朝鮮のテロ支援国家指定解除された時から、我が国をはじめとして、この措置に対する懸念の声は既に上がっていました。テロ支援国家を解除したところで、北朝鮮がその態度を改めることはないのではないかと。
残念なことに、この懸念は現実のものとなり、テロ支援国家の指定解除は、北朝鮮の行為をさらにエスカレートさせることになりました。指定解除の前と後とでは、明らかに、指定解除後の方が凶暴化しているのです。その理由は、テロ支援国家の認定から外れたことで、自らの行動の幅が広がり、如何なる行為を行っても容認されると勘違いしたのかもしれません。曲がりなりにも北朝鮮を拘束してきた縛りが消滅したとき、自己抑制を知らない北朝鮮を抑えるものが何もなくなってしまったように見受けられるのです。テロ支援国家解除に際しては、アメリカ政府は、北朝鮮を普通の国と認めたことで、普通の振る舞いができるようになると期待したことでしょう。しかしながら、それは裏目に出てしまい、仇となってしまったようなのです。
現在、アメリカ政府は、北朝鮮をテロ国家に再指定する案を検討しているようです。北朝鮮という国が、自らを律することができない限り、他律するしか方法がないのかもしれないと思うのです。
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残念なことに、この懸念は現実のものとなり、テロ支援国家の指定解除は、北朝鮮の行為をさらにエスカレートさせることになりました。指定解除の前と後とでは、明らかに、指定解除後の方が凶暴化しているのです。その理由は、テロ支援国家の認定から外れたことで、自らの行動の幅が広がり、如何なる行為を行っても容認されると勘違いしたのかもしれません。曲がりなりにも北朝鮮を拘束してきた縛りが消滅したとき、自己抑制を知らない北朝鮮を抑えるものが何もなくなってしまったように見受けられるのです。テロ支援国家解除に際しては、アメリカ政府は、北朝鮮を普通の国と認めたことで、普通の振る舞いができるようになると期待したことでしょう。しかしながら、それは裏目に出てしまい、仇となってしまったようなのです。
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