Ｇ８から逃げてしまった胡主席

　東トルキスタンで発生した民族紛争に対して、中国は、チベットの時と同じく、国内問題と言い張ることで国際社会からの批判を封じようとしているようです。

　実のところ、Ｇ８の開催時期にこうした大事件が発生したことは、中国に対して国際社会が圧力をかける絶好の機会でした。中国のトップに対して、直に中国の主張の誤りを伝え、ウィグル人の人々と協議の場を持つように勧めることができるのは、中国も参加するＧ８をおいて他にありません。しかしながら、その気配を察してか、胡主席は、事件への対応を口実にして、本国に逃げ帰ってしまったのです。

　まことに惜しい機会を逃したことになりますが、国際社会は、中国への圧力を弱めてはならず、あらゆる機会を捉えて、この問題の解決を促すべきと思うのです。中国の姿勢が変わらない限り、事態を打開することはできないのではないでしょうか。

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