時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

各政党はウイグル問題をどのように語るのか

 衆議院選挙を控え、各政党ともマニフェストの作成に余念がなさそうです。その一方で、国際情勢に目を向けますと、米中戦略対話が設けられる一方で、時を同じくして、「世界ウイグル会議ラビア・カーディル女史が来日されています。中国の台頭が顕著となる中で、各政党は、ウイグル問題をどのように捉えているのでしょうか。

 ウイグル問題のみなららず、チベット問題もまた、日本国を含めたアジア情勢に多大な影響を与えることが予測されます。そうして、中国の覇権主義植民地主義に対して、日本国がどのような態度で臨むかと言うことも、今後のアジアの方向性を決することになりましょう。カーディル女史の来日について、中国政府は日本国政府のビザ発給について強く非難したと報じられています。もし、日本国が、中国に屈するとなりますと、アジア諸国の将来は暗い闇に閉ざされてしまいそうです。民主党は、マニフェスト東アジア共同体構想の推進を挙げていましたが、”民族浄化”と弾圧という重大なる人権侵害を行っている非民主的な国と共同体を結成することが、日本国の安全にとって無害であり、利益をもたらすものと考えているのでしょうか。

 各政党とも、この問題には、だんまりを決め込みそうなのですが、もし、アジアの将来に責任を持つならば、アジアのあるべきヴィジョンについて国民の前で大いに語るべきなのではないか、と思うのです。

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