時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

最小の予算で最大の効果を発揮する政策を

 昨日、民主党が次期衆議院選挙のマニフェストを発表したところ、公約の実現に要する財源が不明瞭と言うことで、非難を受けているようです。それと言うのも、給付型の政策、いわゆる”ばらまき”と称される政策が並んだことにもよるのですが、良い政策とは、最小の予算で最大の政策効果を発揮できるものなのではないかと思うのです。

 給付型の政策とは、限られた財源から特定の人々に予算を配分することに過ぎませんので、負担が増したり、これまでの給付が減額される人々が必ず生じます。つまり、全体のパイが拡大しない状況にあっては、給付政策の拡大は、予算の配分先の変更か、あるいは、所得移転の強化に過ぎなくなるのです。これでは、予算の取り合いにもなりますし、負担が増す側にとっては、不満が生じてしまいます。

 そこで、政策作成者がまず考えるべきことは、如何に少ない予算で政策目的を実現するのか、ということではないかと思うのです。各政党は、国民が、損得よりも、これは良くできていると感心するような政策を提起すべきなのではないでしょうか。

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