時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国海軍艦隊の江田島基地訪問の意図は?

 本日のニュースによりますと、今月に入って中国側から”親善”を目的とた中国海軍艦隊の江田島と呉の自衛隊基地の訪問の打診があり、防衛庁は、この要請に応じて受け入れを表明したと言います。果たして、中国の目的は、”親善”のみなのでしょうか?

 日中間の艦隊の相互訪問は、3月の防衛相会談で合意されていたことであり、訪問は2回目とのことのようですが、今回の訪問要請は、今月に入ってから、つまり、民主党政権が成立してからのこととなります。鳩山首相が、東アジア共同体構想を打ち上げたことは、海外メディアでは、”日中同盟”成立への布石とも受け止められており、日本国の安全保障体制を支えてきた日米同盟は、動揺をきたしてきております。アメリカでも、日本国政府に対する不信感が広がっているようであり、この時期に、中国艦隊との防衛協力を進めることは、この疑いをさらに強めてしまうことになるのではないでしょうか。

 もしかしますと、中国政府は、日米同盟の弱体化を狙って、防衛協力を申し出ているのかもしれず、日本国政府は、より慎重な対応を行うべきではなかったかと思うのです。それとも、民主党政権は、国民の意向を無視して、本気で日米同盟を破棄しようとしているのでしょうか?

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