時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

経済大国中国への支援はむだな予算では

 急激な経済成長を遂げた中国は、今や経済大国になりつつあります。その結果、軍事費や宇宙開発費への予算も増大し、我が国の安全保障上の脅威にすらなっています。こうした状況を考慮しますと、大国中国に関連する予算は、むだな予算の筆頭に挙がるのではないでしょうか。

 既に対中ODAは終了しているとは言われていますが、まだまだ別の名目に鞍替えした支援事業はあるはずです。遺棄化学兵器の処理に兆の桁の予算が要求されるとも言われ、また、留学生60万人計画でも、経済大国からの留学生への財政支援には国民の多くが納得しないはずです。今後は、環境分野での対中支援が予定されてもいますが、財政的な余裕があり、自らも途上国にODAの支援している中国に対して我が国が財政負担を引き受ける必要は、もはやないのではないかと思われるのです。また、同盟国であるアメリカに対する思いやり予算を仕分け対象に含める一方で、中国関連の予算だけは全て問題なしでは、バランスを欠くとも言えます。

 現在行われている仕分け作業では、予め事業対象を絞っているために、対中関連の予算は手付かずのようです。これでは、むしろ本物の”むだ”が隠されてしまい、民主党政権にとっての”むだ”しか排除できないのではないでしょうか。

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