時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国は他国の腐敗もやめるべき

 中国政府は、腐敗防止を主たる目的として、権力を、企画立案、執行、監査の三部門に分散させる行政機構改革を行うと報じられています。自国の腐敗防止も重要課題でしょうが、他国を腐敗させる行為もやめていただきたいと思うのです。

 他国を腐敗させる行為、つまりそれは、、自国の戦略的な目的のために、他国の政治家や公務員に対して賄賂を贈ったり、利権を供与して自国に有利な方向に誘導することです。世界汚職度ランキングでは、中国は79位に付けていましたが、中国では、古来、賄賂が政治文化として根付いており、官吏が賄賂をとることは、公職に伴う公然の利権とさえ見なされていたそうです。この伝統を一朝一夕で廃絶することは難しいのでしょうが、その努力は、国内のみならず、国外に対しても向けられるべきと言えましょう。

 汚職とは、もらう側ばかりではなく、賄賂を渡す方にも罪があります。中国政府は、汚職撲滅を訴えるならば、自らも”渡す行為”をやめ、国民に対して範を示すべきなのです。中国の影響力の拡大が、賄賂文化によるものであるならば、国際社会を汚染することに他ならないと思うのです。

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