時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国化する民主党政権

 最近の民主党政権の行動パターンを見たり、発言を聞いていますと、どこか中国に似てきているように思えるのです。

 どこが似ているのかと申しますと、平気で、誰から見ても明白な客観的な現実を否定するところです。近年、中国は、空母を建造するなど、急速な軍拡路線を展開してきました。周辺諸国から見ますと、明らかに空母は防衛目的とは考えられず、攻撃力の強化と覇権の確立を目指していることが明々白々なのですが、中国政府は、決してこれを認めようとはしません。また、経済においても、政府発表のデータに矛盾点がありながら、記者会見の席で指摘されても、頑として否定します。民主党政権もまた、誰から見ても天皇陛下と習副主席との会見の強要は、皇室の政治利用なのですが、そうではないと言い張ります。小沢幹事長に至っては、自らの行為を反省することなく、他者を批判することで、非難をかわそうとさえしています。言葉が、現実から離れてゆくのです。

 こうした政府の態度は、国民の政府不信の重大な原因となります。言葉とは裏腹に、事態はさらに深刻化してゆくのですから、誰も、政府の言うことを信じなくなるのです。民主党の親中傾斜が、政治の中国化を招くとしますと、政治が、国民から離れてゆくことを意味することになるのではないでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>