時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

無駄な予算発見―タレント起用の政府広告

 昨日、新聞各社の紙面一面に裁判員制度に関する政府広報が掲載されていました。タレント起用の政府広報は、やはり、予算の無駄ではないかと思うのです。

 以前にも、公的年金に関する社会保険庁の政府広告に、タレントの起用料に6億円にも上る予算がつぎ込まれていたことで驚いたことがありました。政府広告については、起用された当のタレントが問題を起こすというジンクスもありますが、タレント起用料に多額の費用がかかるくらであるならば、別の広告の方法があってもよいはずです。政府は、必死で国民に無駄な予算の削減を訴え、仕分け作業を行ったにもかかわらず、こうした政府広告の費用が見直しの対象にならなかったことは不思議なことです。

 また、特定の宗教団体の宣伝塔とされているタレントを政府起用することも、利益誘導が疑われ、国民が不信感を抱く原因にもなります。政府広報にかかる予算を開示したうえで、政府広告のあり方を再検討すべきなのではないかと思うのです。

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