時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

米紙の論評―官房長官は非難するより分析を

 アメリカのワシントン・ポスト紙が、鳩山首相を最大の敗者とする記事を掲載したことに対して、平野官房長官は、「一国の首脳に対して非礼」と不快感を示したようです。平野官房長官は、記事に対して憤慨するよりも、何故、そのような記事が書かれたのか、分析してみるべきと思うのです。

 他の報道によりますと、10分間の対話の中で、大統領は、”責任はとれるのか”と首相に対して疑念を示したそうです。両者の関係が必ずしも良好ではないことを示唆している記事でもありますが、その原因は、普天間基地問題における民主党政権の迷走と混乱であることは言うまでもありません。日米同盟に、無用なさざ波をたて、我が国のみならず、アジアの安定さえ損ないかねないのですから。

 国民とて、この問題については不安が募るばかりであり、それを政府が自覚していないとなりますと、さらにことは重大です。政府は、こうした記事が書かれないためには何をすべきか、ということこそ、自らに問うべきなのではないかと思うのです。

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