タイの混乱に見る政治家のアイデンティティー問題
政府と”反独裁民主戦線”との間でで起きていたタイの騒乱は、ようやく終息の兆しを見せているようです。マスコミでは何故か触れられていないのですが、タクシン元首相のアイデンティティーの問題は無視できないのではないかと思うのです。
そもそもタクシン氏が、客家系の華僑であったことは、その背景に中国の影が疑われる要因となっています。タクシン氏が、何時の時代にタイに移住した華僑の子孫であるのかは分かりませんが、農村の貧困層に支持を広げて支持勢力を組織化し、都市部や富裕層との対立を煽って、武装勢力化する様子は、どこか、共産主義の手法を彷彿させます。情報に乏しいため、どの程度の繋がりが出身国である中国との間にあるのか、確かめることはできないものの、中国政府の関与が疑われる事態であるとは言えます。
しかも、今年になって、タクシン氏は、モンテネグロの国籍を取得したとされており、この問題を、さらに複雑化しています。何故ならば、法的には、中国系モンテネグロ人、つまり、外国人が、海外からタイ政府への攻撃を支持し、対立を煽っていることになるからです。政治家のアイデンティティーや国籍の問題は、国家を揺るがす事態に発展することがあることを、この事件は、示しているように思うのです。
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しかも、今年になって、タクシン氏は、モンテネグロの国籍を取得したとされており、この問題を、さらに複雑化しています。何故ならば、法的には、中国系モンテネグロ人、つまり、外国人が、海外からタイ政府への攻撃を支持し、対立を煽っていることになるからです。政治家のアイデンティティーや国籍の問題は、国家を揺るがす事態に発展することがあることを、この事件は、示しているように思うのです。
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