時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

組織票は参政権の侵害?

 選挙も近付き、新聞の紙面などでは、”☓☓党の○○候補は、組織票を固めたようです”という記事が目につくようになりました。ところで、組織票というものは、国民の参政権に対する制約になるのではないかと思うのです。

 参政権とは、個々の国民に認められた権利であって、特定の集団に対して付与されているわけではありません。現代社会では、国は、様々な政策を行っていますので、必ずしも、特定の集団の押す政党や候補者が、集団の個々のメンバーにとって利益になるとは限りません。にもかかわらず、組織が、メンバーの投票行動を縛るとしますと、その行為は、国民の政治的な自由をも制限していることになるのではないでしょうか。

 組織としては、組織票をまとめることで、政治に対する強力な圧力となることを期待しているのでしょう。しかしながら、少なくとも、組織がメンバーに対して投票を”命令”することは、あってはならないと思うのです。

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