時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

鳩山前首相が関わると全てが迷走する?

 本日、金賢姫工作員が、拉致事件の情報をもたらすために来日しました。しかしながら、鳩山前首相の別邸に滞在することが明らかになりますと、この訪日もまた、焦点が定まらずに迷走を始めたようなのです。

 普天間基地問題もまた、鳩山首相の発言や態度や二転三転したことで、事態が迷走状態に陥ったことは、記憶に新しいところです。金元工作員の来日が公表された当初は、拉致事件に関する情報収集が目的とされ、いわば、事件解明の端緒を掴むことが期待されていました。ところが、鳩山首相の私邸滞在となりますと、政府が、本気で拉致被害者の救出に取り組もうとしてるのか、怪しくなります。滞在先は軽井沢ということですので、警備の警察官は配置されたとしても、調査官による事情聴取がきちんと行われるのか、分からないのです。厳格に扱うべき事件が政治ショーと化し、政府の態度も曖昧化しているのです。

 そもそも、政府チャーター機を飛ばしてまで金元工作員の訪日を実現させたとしても、拉致事件の解決に繋がらなければ何にもなりません。被害者の救出への政府の強い意思が見えないようでは、国民の多くは、拉致事件もまた、目くらましにあっているような感覚を覚えるのではないでしょうか。

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