時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

金賢妃元死刑囚訪日への不審

 本日、拉致被害者である田口八重子さんが、6、7年前まで北朝鮮で生存していたというニュースが、報じられました。しかしながら、このニュース、訪日した金元死刑囚ではなく、韓国の被害者支援団体からもたらされたものでした。

 考えてみますと、金元死刑囚が大韓航空爆破事件を起こしたのは、20年も前のことです。ニュースでは、田口さんのご家族の方々に、金元死刑囚が、”八重子さんは、きっと生きています。”と何度となく繰り返し話しかけたとされていますが、金死刑囚は、北朝鮮との関係は断絶しているのですから、1987年以降の北朝鮮拉致被害者に関する情報は入手できないはずなのです。もし、新たな情報をもっているとすれば、それこそ、怪しいということになります。

 菅首相は、金元死刑囚の訪日は、拉致被害者の方々の要請を受けて、ということを強調しておりましたが、どこか責任転嫁に聞こえます。そもそも、金元死刑囚が工作員であった事実を、頭の片隅に置いておくべきと思うのです。

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