時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中井国家公安委員長は公安活動を強化すべき

 中井国家公安委員長は、金元死刑囚にヘリコプターでの遊覧の便宜を図ったことの理由として、身柄の安全の確保を挙げていました。もし、これが真の理由であるならば、日本国は、暗殺の危険に満ちている、ということになります。

 北朝鮮が命を狙っているのは、金元死刑囚のみとは限らず、対北強硬路線を打ち出している内外の要人もまた、常々、暗殺の危機にあります。中井公安委員長の言うように、暗殺対象者にはヘリコプター移動が必要であるならば、北朝鮮がターゲットにしている日本国の要人もまた、安全確保のために、同様の措置をとらなければならないはずです。にもかからわず、北朝鮮による暗殺の危険性を理由にヘリコプターを出動したのは、今回が初めてなのではないでしょうか。

 中井委員長の弁明を文字通りに解釈しますと、この事件は、北朝鮮の工作活動が、日本国に浸透していることを示唆するものであり、自国の公安体制に不備があることを、公安委員長自らが認めたに等しくなります。そうであるならば、中井公安委員長は、国家と国民の安全を守るために、北朝鮮の活動組織に対する取り締まりを強化すべきという結論に達するのではないかと思うのです。

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