時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

もう一工夫すべきであったクラスター爆弾禁止条約

 本日、クラスター爆弾禁止条約が発効しましたが、この条約、交渉に際して、日本国政府は、もう一工夫すべきではなかったかと思うのです。特に、我が国のように、長い海岸線を持つ国では、クラスター爆弾は、敵軍上陸を阻止するための有効な防衛兵器です。

 それでは、どのような工夫が必要であったかと言いますと、それは、技術力によって、民間人に対して非人道的な被害を与える要素を取り除くことです。実際に、禁止条項から除外されている新型クラスター爆弾には、自動爆破装置や不活性化装置を採りつけることなどが条件とされていますが、子爆弾の数が4個に制限されていますので、威力は格段に劣るようです。しかしながら、子爆弾の数が多くとも、確実に不発弾とならない技術を開発すれば、民間人被害の問題は解決します。

 防衛兵器としての使用を認めるよう、働きかけることも日本政府のすべきことでしたが、技術で解決できることも、アピールすべきであったかもしれません。我が国の周辺諸国はみな、クラスター爆弾保有しているのですから。

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