時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国一万人観光客キャンセルの損失は微々たるもの

 尖閣諸島問題の報復の一環として、中国政府は、予定されていた一万人観光客の訪日をキャンセルを公表しました。マスコミ等では、このキャンセルにより、13億円の損失が発生したと騒ぎ立てていますが、この損失は、尖閣諸島を失う場合に比べますと、微々たるものす。

 もし、中国側の報復に屈して、日本国政府が、中国側の言い分を聞き入れるとしますと、それは、中国の尖閣諸島の領有権を半ば認めたことに等しくなります。今回の対応の甘さを突かれて、今後は、尖閣諸島への上陸や占領を目指す中国側の動きが活発化しないとも限らず、一旦、占領されますと、同島を取り戻すためには相当の犠牲を払わなければならなくなります。

 日中関係の悪化による経済的な損失ばかりをマスコミが報じますと、中国側の思う壺となります。領土を失うことによる損失とアジアが無法地帯になることの恐怖こそ、マスコミは、国民に知らせるべきと思うのです。

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