時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ジグゾーパズルのような郵政不正事件

 大阪特捜部の主任検事が、郵政不正事件の押収品のフロッピー・ディスクを改竄していたことが、大きく報道されています。報道の焦点は、検察の体質に向けられていますが、この事件が不可解であるのは、全容を明らかにするために必要なジグゾー・パズルのピースが、隠されているからではないかと思うのです。

 この事件の構図には、厚生労働省、政治家、検察、似非福祉団体、企業、そうしてその何れのにも関わっているはずの謎の組織Xによって成り立っています。このXこそ、事件解明のカギを握るジグゾー・パズルのピースであり、Xに関する情報が、国民に隠蔽されているからこそ、わけのわからない事件となっているのです。マスコミが敢えて報じないとしますと、Xは、マスコミにも圧力をかることができる立場にあり、相当規模の組織網を張り巡らしていることになります。

 もし、厚生労働省から起訴された村木元局長と上川係長が関わっていないとすれば、一体、誰が、省内で偽の証明書を作成したのでしょうか。そうして、押収品を改竄した主任検事が、小沢氏の調査に関わっていたのは、単なる偶然なのでしょうか。また、口利きをしたとされる石井一議員が、創価学会を批判していたことは、この事件と、何らかの関係があるのでしょうか。全てのパーツが揃わないため、パーツの繋がりも見つからず、ばらばらの状態なのですから、国民にとりましては、これほど不可解なことはありません。せめて、最高検察が徹底した調査を行い、最後のピースを嵌めて、国民の前で、ジグゾー・パズルを完成させていただきたいと思うのです。

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