時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

仙谷官房長官は中国を見誤っている

 昨日、仙谷官房長官は、枝野氏の悪しき隣人発言に反論するためか、歴史を持ち出して、中国を擁護したと報じられています。

 文化的な優位を強調する一方で、仙谷氏の歴史観は、中国が被害者ということで一貫しています。しかしながら、4000年とも言われる中国の歴史を紐解きますと、その大半は、周辺諸国に対する加害者であったはずです。今でも、チベット東トルキスタンでは、中国の弾圧と圧政に、人々が苦しんでいます。中央集権体制の下で、法治ではなく人治を好み、好機到来と見るや、対外的な拡張主義に走るのが、中国の歴代王朝の行動パターンなのです。尖閣諸島沖の事件も、このパターンを踏襲しており、改革開放路線の結果、覇権主義を追求できるほどの国力を付け自信と、日本国の親中民主党政権の誕生が、対外的な行動を引き起こしたとも言えます。

 尖閣諸島を始め、南沙諸島西沙諸島などでの中国の横暴な行動は、中国の歴史を知ればこそ、理解できます。イデオロギーに染まった仙谷官房長官は、中国が被害を受けた僅かな期間に目を奪われ、中国という国を見誤っていると思うのです。

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