時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

小沢氏は魔女ではなく魔王では

 小沢氏に対して起訴相当の議決を行った検察審査会に対して、小沢氏もその支持者も、あたかも冤罪事件のような口ぶりで非難しています。しかしながら、この非難、説得力が薄いと思うのです。

 小沢氏自身は、”これは、権力闘争である”と述べて、暗に、仙谷官房長官の陰謀であるかのように仄めかしています。仙谷官房長官が、謀略に長けていることはその通りですが、もし、それが事実であるならば、検察審査会の人選に官房長官自らが介入したことになります。無作為の抽選制を採っているはずですので、検察審査会への政治介入を言いだすならば、まずは、それが可能であることを説明する必要があります。

 また、小沢氏の側近や取り巻きの人々も、”これは、魔女狩りである”と述べて、あたかも、検察審査会が、無実の人を陥れたような言い方をしています。しかしながら、小沢氏が、魔女に仕立て上げられたようなか弱い立場の女性であるわけはなく、むしろ、政治権力を裏から操る”魔王”という表現の方がしっくりします。

 国民の多くが、小沢氏は起訴されるべきと考えるほど、強く違法性が疑われているのですから、民意を反映する検察審査会が起訴相当と判断したことに、国民の大半は納得しているはずです。やがて、法廷を舞台として、小沢氏の真の姿が、国民の前に明らかになることでしょう。

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