時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

劉暁波氏こそ中国の名誉を守っている

 劉暁波氏のノーベル平和賞に対する中国政府のヒステリックな反応は、、外国の放送局の画面が真っ黒になったことによく現れています。都合の悪い情報は消してしまえ!が、かの国の基本方針のようです。

 尖閣諸島事件以来、国際社会における中国に対する評価は下落の一途をたどっていますが、こうした中で、唯一、中国の名誉を守っているのが、劉暁波氏であることは、皮肉なことです。もし、劉氏なかりせば、中国人とは、民主主義や自由を疎んじ、お金と保身のためならば、良心をも曲げる人々であると見なされたことでしょう。劉氏という存在あってこそ、中国にも、政府の迫害に抵抗し、民主化を求める気概のある人物がいることを国際社会は知ることになったのです。

 後世の歴史家は、中国在住の中国人初のノーベル賞受賞が、中国の歴史の転換点であったと評することになるかもしれません。それが、良い方向への転換であることを願うばかりです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>