時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

劉氏の釈放を要求しない情けない民主党政権

 最近、テレビの画面に映る仙谷官房長官の姿が、中国共産党の幹部に見えてきました。真っ黒に染めた髪をアップにし、無表情で原稿を読む姿に・・・。

 劉暁波氏に対する政治的な弾圧や、ノーベル平和賞受賞で見せた過激な対応は、中国という国が、言論の自由がなく、未だに政治犯が存在している暗黒の国であることをよく示しています。野党時代にあっては、言論の自由を盾に政府を攻撃し、人権の擁護を金科玉条のごとくに主張してきた民主党は、何故か、劉氏については、口を固く閉ざしています。欧米諸国が、即、釈放要求の声明を出したにもかかわらず・・・。

 これでは、日本国までもが、言論弾圧を支持しているかのような誤解を招きます。あるいは、民主党は、本心では、言論統制を是としており、実際に、陰に日向にマスコミやネットのプロバイダーなどに圧力をかけているのかもしれません。一連の事件で、民主党政権が、真の意味での自由も民主主義も理解していない、共産党一党独裁メンタリティーと同類であることがあぶりだされたことは、今後の国民の判断に大きな影響を与えると思うのです。

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