時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

尖閣沖ビデオの非公開が悪循環を招く

 中国では、激しい反日デモが各地で発生し、トヨタなど、日本企業も襲撃を受けたと報じられいます。そもそも、こうした事態は、早期に尖閣沖のビデオを国内外に向けて公開していれば、ある程度、防げたのではないかと思うのです。

 何故ならば、中国国民の多くが、中国政府当局の発表どおりに、日本国の海保の巡視船が、中国漁船を一方的に攻撃したと信じられているからです。もし、民主党政権が、ビデオを適切な時期に公表していたとしたならば、口コミであれ、中国側に非があることが中国国内に伝わったはずです。つまり、国民に”嘘”の情報を流したとして非難されるのは、中国政府のほうであり、ここまで、反日一色で燃え上がる、あるいは、国民が煽動されたとは思えないのです。

 民主党政権の判断ミスによって、事態は、さらに悪化してゆくようです。ビデオの非公開は、日中間の国民感情を配慮して、とのことでしたが、結果は、逆であったのですから。日本国政府は、今からでも遅くはありませんので、尖閣沖ビデオの公開に踏み切るべきと思うのです。

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