時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

尖閣ビデオ公開―中国に対する議会制民主主義の宣伝材料に

 もし、我が国が、中国と同様の一党独裁であったならば、体制が崩壊しない限り、おそらく尖閣ビデオは永遠に公開されることはなかったでしょう。国会において、公開を渋る民主党政権に対して、野党側が圧力をかけたからこそ、本日、一部の議員に対してであれ、ビデオが公開されることになったのです。

 このことは、中国政府、ならびに、中国国民に対する強力なアピールになるのではないかと思うのです。何をアピールするのかと申しますと、それは、日本国の民主的な制度です。政府が、重大な情報を隠そうとしても、議会制度が機能していれば、隠蔽を阻止できるということを中国国民が知れば、その衝撃は大きいはずです。

 今後、全国民への録画全ての公開を実現すれば、中国に対して、さらに民主主義のメリットをアピールできるチャンスとなります。ビデオ公開は、中国の一党独裁体制を揺さぶる威力を秘めているのです。

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