時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

読み切れない中国の前原外相非難

 中国では、前原外相の更迭を求めるなど、連日のように、新聞に非難記事が掲載されているようです。一方、日本国の新聞の世論調査の結果を見ますと、前原外相が、次期首相に最もふさわしい人物として、トップの支持率を集めているようです。

 このことは、中国が、名指しで非難すればするほど、日本国内では、前原外相の人気が上がっていることを示しています。弱腰外交の管政権にあって、唯一、中国に正面から対峙する姿勢が、国民から高い評価を得ているのです。菅首相が、前原外相を更迭すれば、属国化への非難が強まり、低下の止まらない内閣支持率は、さらに低下するはずですので、おそらく、外相更迭はあり得ないことでしょう。管政権が崩壊し、前原政権誕生の可能性すら否定できません。

 とは言うものの、6000年の歴史を通して権謀術数をめぐらしてきた国にしては、今回の中国の態度は、あまりにストレートであって、つい、何か別の意図があるのではないかと、疑いが頭をよぎります。それとも、中国は、共産主義イデオロギーによって、我が国の民主党と同様に単純化し、思考力が衰えてしまったのでしょうか。

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