時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

TPP参加問題―製造業・農業間の直接交渉の場を

 TPPの参加については、参加を支持する産業界側と反対を表明した農業者側の対立が深まり、身動きだとれない状況に陥っているようです。また、TPPの経済効果についても、様々な試算があり、国民も判断に迷っているのが現状です。

 来年に持ち越された最終決定を前に、国内の合意形成を急がなければならないのですが、まずは、最も影響を受ける製造業と農業間の交渉の場を設けるべきなのではないかと思うのです。お互いに、自らの利益ばかりを主張しても平行線のままですので、政府や議員なども加わり、参加する場合の農業側の妥協点や条件、あるいは、不参加とする場合の製造業の競争力低下に対するフォロー政策などを、直接話し合うことができれば、双方の本音での合意が可能となります。最終的な決定は、この場での合意を下敷きにすればよいのではないでしょうか。

 双方の言い分を聞いているだけでは、何時までも議論が煮詰まらない恐れがありますので、ここは、むしろ、利害関係者が直接に交渉した方が、国民の多くが納得する結論に達するのではないかと思うのです。

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