時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国の”あべこべ”対策

 本日の新聞記事に、”中国は国情を考慮して、知的財産権に対する規制が緩い”、という内容の一文を発見しました。この対応、”あべこべ”なのではないかと思うのです。

 ある国で、ある種の犯罪が多発する、という場合には、その犯罪に対する取り締まりを強化するのが普通の対応です。国情を考慮する、ということは、規制を緩くするのではなく、反対に、平均的な水準よりも厳しくすることなのです。中国市場でコピー製品が出回り、あるいは、知的財産権の侵害が起きているのならば、それを放置せずに、より権利が守られるように改善するのが、政府当局の役割です。
 
 中国は、常に自分達の行動が常に正しいと錯覚しているようですが、他者からしますと、その異常な対応に驚かされます。中国は、他者に中国式の思考パターンを押し付けるのではなく、自らの常識こそ疑ってみるべきと思うのです。

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