時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本株を買う中国のリスク

 新聞報道によりますと、中国は、日本企業の株式の購入を増やしており、企業によっては2%程に達しているようです。政府系ファンドと目されるのですが、中国は、政治と経済が一体化していることを考慮しますと、当然、リスクがありそうです。

 中国系ファンドが購入している株式の多くは、技術力を誇る日本企業が中心あり、”もの言う株主”は、中国への技術移転を目的とした経営判断を求めてくるかもしれません。技術移転が進むとすれば、日本国は経済的な競争力を失いますし、中国が望む技術が、軍事技術として転用可能となりますと、我が国の安全が脅かされることになります。また、技術移転ではなくとも、中国への製造拠点の移転、中国人雇用の拡大、中国向け製品の開発・・・などを要求してくるかもしれないのです。さらには、経営への干渉のみならず、株式市場での大量売却など、日本経済に揺さぶりをかける手段となるかもしれません。

 中国が、市場経済の仮面をかぶりつつも、政経一致の共産主義体制であることを考えますと、経済が政治の道具と化しますので、一定の規制を設けてもしかるべきと思うのです。

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