時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

偽証罪なき政治倫理審査会の不安

 これまでの拒絶の態度を一転させ、小沢氏は、政治倫理審査会に出席する意向を示したそうです。ところが、ニュース記事によりますと、政治倫理審査会での発言については、偽証罪が設けられていないというのです。

 政治倫理審査会という倫理が問われる場で嘘つく行為に何らの制裁もない、ということもおかしなことです。国会の証人喚問には偽証罪が設けられていますので(「議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律」第6条)、この法律の適用を受けてもよさそうなものです。もし、報じられるとおり偽証罪がないならば、国会法を改正して、政治倫理審査会における偽証にも懲罰規定を設けるべきと思うのです(今回には間に合いませんが・・・)。

 法律の抜け道を探すことにかけては人一倍長けている小沢氏のことですから、政治倫理審査会で、氏が真実を国民の前で語るとは、到底、思えないのです。


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