時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

TPP反対論の弱点

 今年、6月に参加か否か、結論を出す予定のTPP。農業団体の反対の他にも、自由貿易体制への参加そのものを、我が国の経済を衰退に向かわせるものとして反対する意見も聞かれます。

 しかしながら、戦後、自由貿易から最大の恩恵を受けてきたのが我が国であることを考えますと、この反対論には疑問があります。自国の経験が、自由貿易のメリットを証明しているのですから。もし、戦前のように、世界経済がブロック化されていたとしましたら、日本国は、戦後、経済大国として復活することはなかったことでしょう。連合国側の合意事項であった自由貿易体制の成立し、資源の輸入と製品の輸出が自由になったからこそ、日本経済は息を吹き返したのです。

 TPPの参加については、農業問題など、まだまだ議論しなければならない点はありますが、自由貿易の推進については、プラスの評価があってもよいと思うのです。

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