時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

小沢問題の核心は”蓄財”なのでは

 小沢元幹事長の強制起訴が決定し、マスコミやブロガーの一部にも、何故か、小沢擁護論が散見されます。国民多数が小沢氏に対して抱いている不信感の根底には、小沢氏の”蓄財”体質にあるのではないでしょうか。

 裁判に焦点が当てられますと、小沢氏は、有罪なのか、無罪なのかという問題に関心が移りがちです。しかしながら、国民が、氏に対してNOという時、その理由は、氏が、政治権力を利用して、私腹を肥やしてきたことにあります。現在の政治資金規正法では、政治資金団体が、不動産を保有することを禁じています。小沢氏のように、政治家が、資金団体の資金を使って、個人名義で不動産を購入していること自体が大いに問題なのです。不動産の購入は、法改正前であるから違法ではない、と言い訳しているそうですが、そもそも、氏が、不動産を漁っていたということだけで、政治家失格なのです。

 エジプトのムバラク大統領も、独裁権力を濫用して、伝えられるところによりますと、3兆円から5兆円の資産を蓄財したそうです。規模こそ違いますが、小沢氏に対する国民の反感の背景には、氏の”蓄財”の過去があることを忘れてはならないと思うのです。

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