時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主化運動の報道が少ない

 中東諸国で始まった一連の民主化運動は、人類が、歴史的な転換期を迎えつつあることを示しています。中国でも、本日、複数の都市でのデモの呼びかけがなされているはずなのですが、何故か、我が国では民主化運動の情報が少ないのです。

 近年、マスコミでは、グローバル化時代の到来を盛んに宣伝し、世界に目を向けるように国民を促してきました。しかしながら、世界史的な大事件が起きているにも拘わらず、報道される時間がそう多くはありません。ニュージランドで地震が発生したということもありますが(安否が心配されます…)、それでも、地震発生以前から、マスコミの報道姿勢は消極的なのです。理由としては、現政権が民主党政権であるため、リビアでのカダフィ社会主義政権の崩壊過程から目を逸らしたい、あるいは、民主化運動を阻止したい中国や北朝鮮の意向が働いている(パンダ来日の報道には熱心…)、といったことが考えられます。

 中東諸国の国民の多くは、政府の報道統制に怒り、デモのスローガンには言論の自由も掲げられていました。菅首相は、”開国”を連呼していましたが、国民が政治に無関心でいますと、いつの間にか、”情報鎖国”の状態に置かれてしまうかもしれないと心配になるのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>