時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

リビア情勢に見る韓国への疑問

 リビアにおいて反政府運動が起きた当初、韓国の現地企業が攻撃を受けたというニュースが報じられていました。その後の報道によりますと、1000人を越える韓国人がリビアに滞在していたそうです。この情報、事実であれば、韓国という国の、独裁国に対するスタンスに疑問符が付くことになります。

 韓国は、北朝鮮に対しては特異な独裁国家として非難し、対称的に、自国を自由で民主主義国家と位置付けていたはずです。しかしながら、リビアとの関係を見ますと、このスタンスは怪しく、むしろ、積極的に独裁国と経済協力を進めてきた節がうかがえるのです。リビアは、社会主義国家でもありますし、独裁者に対する個人崇拝の強要が強いなど、北朝鮮との共通点は、他の独裁国よりも多くあります。

 日本国のリビア滞在者は100人にも満たず、韓国とは対照的です。東アジアにおいて、民主主義と自由の価値を共有する国は、実のところ、わずかしかないという現実に、日本国民は、向き合わざるを得ないのかもしれません。

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