時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

嘘つきは独裁体制の特徴か

 リビアでは、カダフィ氏が、国民から反旗を翻されているにも拘わらず、”自分は国民に愛されている”と嘘をつき、中国でも、政府発表の情報は国民から信じられておらず、北朝鮮でも、政府の嘘は日常茶飯事です。嘘つきは、独裁体制の特徴なのでしょうか。

 そもそも、嘘をつかなければ維持できないような体制は、その時点で終わっています。どの国でも、独裁体制が崩壊すれば、政府の嘘が次から次へと明るみに出ることでしょう。独裁体制を維持したい側が、権力にしがみ付き、暴力を用いてでも体制を維持にしようとする背景には、国民に嘘がばれたくない、という隠れた動機があるのです。つまり、嘘をつき続けてきたという(嘘だけではなく、不正行為も…)、後ろめたい過去があるからこそ、国民を犠牲にしても、権力にしがみつくのです。

 この特徴、独裁体制のみならず、強欲な政治家にありがちなことですので、民主化された国家の国民もまた、充分に注意を払うすべきことです。強制起訴されても、政界で隠然とした力を保持しようとする小沢氏もまた然り、なのかもしれません。

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