時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

前原外相外国人献金問題での留意点

 外国人から政治資金を受け取ったとして、前原外相の辞任が取り沙汰されています。これを機に、全ての政治家と外国団体との関係を洗い出す必要がありますが、前原外相については、一つだけ、留意点があります。

 それは、かつて、中国が、名指しで前原外相の更迭を求めたことがあったことです。閣僚の外国人からの政治資金の授受については、岡崎トミ子国家公安委員長の時に既に指摘があり、この時には、民主党も野党も、今回の前原外相ほどには厳しい追及はせずに、うやむやにされてしましました。岡崎氏の入閣に危機感を感じていたのは、国民の方であり、民主党政権に対する不信感が募ったものです。

 もし、今回の事件の発覚が、政治的な追い落としの手段として、外国の工作によるものであったとしますと、本末転倒の事態となります。外国人から違法な献金を受けたこと以上に、より大きな外国からの内政干渉を受けることになるのですから。この点、この事件の背景を含めた、充分な調査が必要なように思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>