時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国産輸入食品にも放射性物質検査を

 福島第1原発放射能漏れ事故によって、原発周囲で生産されている野菜や源乳が出荷停止となる事態を招きました。丹精を込めて育てたにもかかわらず、出荷できなくなった農家の方々の落胆は、いかばかりかと案じます。

 国内出荷のみならず、諸外国では、日本産の野菜の輸入停止や返品も相次いでいます。特に、中国は、基準を明確にせず、放射性物質が測定されたとして、日本産の野菜を送り返してきたのですが、この事件を通して、一つ、明らかになったことがあります。それは、中国産の食品が我が国に輸入されるに際しては、日本国政府は、中国側の自主検査に任せているということです。中国では、過去に核実験を繰り返しましたので、土壌が放射性物質で汚染されている可能性が高いそうです。加えて、改革開放路線以前から有害物質に対する対策をしておらず、現在でも環境基準が甘いため、重金属などによる汚染も酷いとのことです。中国の自主検査を信用して、ということなのでしょうが、自己申請が正しいという保障は何処にもありません。

 日本国政府は、自国の食品の放射性物質については基準を設けて対策を採るようですが、合わせて、中国産の食品の検査をも、自国で実施すべきと思うのです(放射性物質と重金属…)。消費者は、気付かぬうちに、汚染された食品を摂取しているかもしれないのですから。

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