時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

福島第1原発事故―先手で迅速な放射能汚染の除去を

 福島原発事故による放射能漏れは、周辺の土壌や海水の汚染が懸念されており、農業や漁業へのマイナス影響も少なくありません。政府は、事故対策と同時並行して、放射能汚染の除去にも、至急、取り掛かるべきと思うのです。

 土壌汚染については、セシウム137やストロンチウム90については、汚染された土壌にヒマワリを植えれば、20日間で95%の放射性物質が除去できるという研究があるそうです(チェルノブイリでは、放射線そのものを食べる菌も発見されている・・・)。その一方で、検出が報告されたプルトニウムについては、水溶性ではないために、こうした方法がないそうなのですが、もしかしますと、海藻が、除去能力を持つ可能性もあると思うのです。わかめやこんぶといった海藻は、放射能除去食品として、宣伝されています。このことは、反面、これらの海藻類には、放射性物質を吸収する能力があることの証しでもあります。実際に、原発周辺で採れた海藻から、有毒とされるプルトニウムが検出されたとして騒ぎとなった事件があるそうですので、逆に、原発周辺の海域を囲むように、除去用の人工の海藻畑を造るという方法も考えられます。放射能汚染には、お味噌も有効と言われていますので、発酵菌か、生成物のいずれかに放射性物質を吸収する能力があるのかもしれません。

 福島県では、失職した方々の数が6万人にも上るそうです。その上、土壌や海水汚染が進みますと、職を失う方の数は、さらに増すことが予測されます。これ以上の被害拡大を防止するためにも、先手先手で対策を進めるべきと思うのです。

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