時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

大震災による客足の減少―サービス業は癒しをテーマにしては

 東日本大震災の経済への影響は、製造業のみならず、スポーツ、レジャー、観光といったサービス業にも及んでいるそうです。特に、外国人観光客が途絶えてしまった観光地では、閑古鳥が鳴いており、倒産の懸念さえあります。

 国民の多くが、被災された方々に思いを寄せ、悲しみを分かち合っている状況にあっては、自粛が経済にマイナス影響を与えることは充分に頭では分かってはいながらも、なかなか心から楽しむことはできないものです。国中が喪に服しているような状況ですので、無理に平常への回帰を訴えても、かえって非難を浴びることにもなりかねません。そこで、サービス業は、国民の感情を汲んで、楽しみを前面に打ち出すのではなく、震災で傷ついた心の癒しや安らぎの場を提供する方向に、コンセプトを変えてみてはどうかと思うのです。特に、計画停電の実施地域以外であれば、電力消費上の問題はないはずです。

 二次災害として経済の停滞が懸念されており、対応を誤りますと、連鎖的な負のスパイラルに入ることになります。サービス業が、災害による国民の心理的な落ち込みを受け止めることができれば、マイナス影響も、わずかなりとも緩和することができるのではないかと思うのです。

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